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こんばんは。元学校の先生だった店長(中西男)です。
ITが日常生活に浸透していくなかで、教育もその影響を受けているようです。
写真をご覧ください。
これが近い将来の学校の教室の姿なのかもしれません。
電子黒板に関しては、前回の学習指導要領の改訂と同時に、義務教(小中学校)の学校には全校に配置されるという事になっており、大半の導入が終わりました。
それと連動するように、今後は電子ノートなる生徒用のタブレット端末が用意されるとのこと。
今までのように、国語や算数の授業にあわせて、○○cm X ○○cmのマス目のノートを用意してくださいなんてことはなくなるのかもしれませんね。
もっというと、紙媒体自体が無くなってしまったり?
自分は元商業教員でしたので、コンピュータを使う授業をメインに担当してきました。
将来、就職するにも進学するにもパソコンは必需品ということでやってきましたが、小学生のうちからこういう端末に触れていると、『使えて当たり前』の状態が出来上がってしまいますよね。
つまり、それは、パソコンが苦手という年代との差がますます広がってしまうという弊害にもなるという事です。これが世間でいう『デジタルディバイド(情報格差)』というものです。
『デジタルを駆使する=仕事の効率が上がる』という定説の元、パソコンがどんどん色んな業界に導入されていますが、問題は『使う事が出来る』と『使いこなせる』は別次元です。
パソコンのお店をやっている人間がこういうと違和感があるかもしれませんが、パソコンを使いこなすには前提としてアナログ的な知識があります。
つまり、文字を入力するにしても、文字を理解していなければ入力できませんし、社外文書などの書き方(レイアウト)がわからなければ、いくらワープロソフトが使えても、仕事としては『使い物にならない』のです。
個人的に一番言いたいのは、義務教育は基礎学力をつける場なのであれば、パソコンなどのITの技術の前に、3Rの技術(よみ・かき・けいさん)をきちんと身につけさせてほしいという事です。
毎年、学力低下という言葉を耳にするたびに、この思いが常によぎります。
ITを導入することが物事の効率をよくするのであれば、3Rの技術を極限まで磨き上げることが、ITなどの技術を効率よく活用できる唯一の手段であることを、1人でも多くの教育現場の先生方に気付いてい欲しいですね。
当店では協業スペースにパソコンが用意でき次第、パソコン教室を開講します。
自分であればそういうところも視野に入れたパソコン教育を目指していきたいところです。