TOP > (網走パソコン) パソコンやさん 網走店 日記 > 次世代メモリがいよいよお目見え。
こんばんは。網走は日々寒くなっており、いつ雪が降ってもおかしくないですね。
皆さん、体調管理だけはしっかりとしましょうね。店長(中西男)です。
さて、今日は新しいメモリのお話し。
現在パソコンやスマートフォンなどで主流とされているメモリは、LPDDRという規格のモノ。
DDRメモリという名前はよく聞きますが、LPDDRは聞き馴染みの無い方もいるでしょう。
LPDDRのLPは『LowPower』の意味で、低消費電力・低電圧という特性を持った
DDRメモリの仲間です。
特にスマートフォンに搭載されているのがLPDDRで、世代にってLPDDRやLPDDR2が
あります。
今回発表されたのは、LPDDR3の6Gbのチップ。
ここで「おや?おかしいな?」と思った方。
パソコンにある程度精通した方なのでしょう。
6Gbは『6Giga Byte』ではなく『6Giga bit』です。
データの容量単位として良く使われるのはbyteですが、情報の最小単位として
扱われているのはbitです。
理科(化学や物理)でならった原子にあたるものがbitで、分子にあたるものがbyte
と思ってもらえるとイメージしやすいでしょうか?
話を戻して。
ですから、6Gbをbyteに直すと、1byte=8bitですから、
『0.75GB』という容量になるわけです。
ねっ、気持ち悪い容量でしょ?(^^;
しかし、これを基盤に4枚搭載して1フロアの容量として使うと考えてみてください。
0.75 x 4 = 3.00
ねっ、きれいな数字になったでしょう?
3GBという数字。
お気づきの方もいらっしゃるでしょう。
3GBというメモリ容量は何かと便利なのです。
32bitOSを思い出してみてください。扱えるメモリ容量の上限はいくらでしたか?
そうです、有効(実効)容量は3.2GBです。
つまり、8Gbのチップの場合、4GBという容量のメモリになるために、800MB分の
メモリを余分に捨てなければならないという事になります。
もちろん、800MB多い分、消費電力も違ってきますので、スマホなどの小さなバッテリー
で動いているデバイスにとっては、死活問題なのです。
しかも、容量も便利ながら、現在主流のDDR3メモリと高速になったところが凄いところ。
既にLPDDR3は新型のiPhone5Sに搭載されていたりしますが、
搭載されているのは8GbのLPDDR3が1枚です。つまりメインメモリは1GB。
今後、スマートフォンなどモバイル機器も大容量化されていくことが予想されますが、
ハイエンドクラスは64bitOSで行くでしょうが、廉価版となれば32bitOSが必然。
機能が少ない分、消費電力も少なく終わるし、とりまわしも簡単ですからね。
最近は何かと低消費電力ものが流行ってきています。
近いうち、きっと皆さんの周りのデバイスにも、今日お話ししたメモリが搭載されている
なんてことが出てくるでしょう。
その時に、今日の日記を思い返してもらえると嬉しいですね。