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こんばんは。今日の日記は昨日の続編的なものを。店長(中西男)です。
今年一気に動き始めたテクノロジーとして、『GCNアーキテクチャ』があります。
これは、ゲーム(主に3D系)を効率よく動かすための『原理』的なものです。
一昔前であれば、同じようなものとしてnVIDIAのCUDAがありましたが、
物理演算に特化したC言語の亜種的なプログラミング方式だっただけに、
業界の算入率が悪く、今となっては、動画編集の時くらいにしか重宝されない
企画だけの規格となってしまいました。
GCNアーキテクチャはそんな流れに一石を投じる感じで現れたものです。
CUDAに関しては、GPUがCUDAエンジンを何基搭載しているかによって、
出来る作業の差が激しく、一律にソフトウェアを開発するにも、
ハードウェアをほぼ指定しての動作という形でした。
GCNアーキテクチャは、GPUの性能いかんの差はCUDA程のものではなく、
RADEON Graphics搭載マシンであれば、一律に恩恵を受けられるものです。
それを証拠に、この冬&年明けに発売されるPlaystation4も新型XBOXも
本体にRADEON Graphicsを搭載し、このGCNアーキテクチャを軸に
開発されるとされています。
現在のアーケードゲーム基板も、汎用PCのカスタマイズという形が多く、
基本的に搭載されている機能やインターフェースなど、ほぼ同じと言っても
過言ではないくらいです。
つまり、ゲームセンターの大型ゲームがパソコンに限りなく近いスペックで
動作しているということは、家庭用ゲームハードもパソコンに近づくことで、
ゲームソフト自体の移植が容易だということです。
もはや、そこまでいったら移植という作業すら要らなくなるのかもしれません。
ハード面が似通ったものになれば、あとは、それぞれの性能差を埋めるべく、
ミドルウェア的な存在のGCNアーキテクチャがモノを言う訳です。
ここ数年でゲーム業界はGCNアーキテクチャをベースに開発されることになる
とさえ言われ始めている状態です。
将来的にはゲームハードの垣根を越えて、ソフト1本でハイブリッド仕様なんて
ことも可能になるかもしれませんね。
GCNアーキテクチャの関する詳細は以下のリンクからご覧下さい。
『GCNアーキテクチャ』