TOP > (網走パソコン) パソコンやさん 網走店 日記 > 日本の立ち位置は一体?
こんばんは。今日の網走は猛暑でした。バテバテ中な店長(中西男)です。
さて、今日はComputexTaipeiネタから1つ。
ARMがCPU設計センターを台湾に新しく作ることに決定しました。
ARMは今後、ウェアラブルコンピュータ及びモバイルコンピュータに特化したものを
作って行こうという方向性をきめ、その最適な市場の中心となり得るべき都市を
台湾に選んだということです。
ここでなぜ日本という選択肢がでてこなかったのか?
日本は自作PCの市場としても一番の規模ですし、iPhoneなどのモバイル機器の
普及率も他の国から比べると圧倒的に高いシェアを誇っています。
組込み型プロセッサでも1番だった日本でしたが、選ばれなかった理由は単純明快。
IoT(The Internet of Things)関連では他の国に遅れをとっているからです。
世界的なモノの見かたで、『すべてのモノはインターネットに接続可能』というものがあります。
もっといえば、インターネットを利用することで、あらゆることができるという意味でもあります。
日本国内で、「インターネットと聞いて連想できるものは?」と聞くと、大半が『メール』だったり
『ネットショッピング』なんていうありきたりな解答しか帰ってこないはずです。
これこそが、日本がIoTで遅れを取っている証拠でもあります。
日本はモノづくりに関しては天才的な国なのですが、ことIoTがらみ(デジタルコンテンツ)を
新しく作り出す能力に関してだけは、他の国の2番煎じ以降という感じが否めません。
日本でiPhoneアプリやAndroidアプリを作って生活している人が少ないというところからも、
その傾向は見てとれます。
最近ではコンピュータの基盤のメッカは台湾に集約しつつあり、ARMもそちらに傾くとなると
日本の立ち位置はどうなってしまうのでしょう?どこへ向かえばいいのでしょう?
日本はいまだに『有形物ビジネス』が先行していますが、今後は『無形物ビジネス』を念頭に
デジタルコンテンツを生み出していけるような世の中にしていかなければ、取り残されて
しまうのではないかという危機感すらあります。
ここはやはり、日本の教育の力に頼るということで、これからの若者を中心にそういう
新しい流れを植えつけられる思想をもった教員が増えてくれることを祈ります。